化粧泥は、酸化にて黒斑点、還元にて茶褐色のやや大きめの斑点に広がり、その様子が鶉卵の肌合いに似た工芸的な質感を引き出してくれる原料を用いていることに由来します。
無機質な色調に暖かな味わいを持たせてくれる化粧泥です。
■粘土の種類を選びません。

化粧掛け技法の常識を破った画期的な新商品です。
この化粧泥シリーズは、粘土そのものの肌合い(粘土の荒さ)をそのままに生かし、粘土の素材色が化粧を通じての色合いと複合して、非常に柔らかな質感に焼きあがります。
荒い粘土から細かい粘土まで、様々な粒度と収縮に適合し、器口部の欠けの発生も無く粘土と一体になって焼きあがります。


■素焼品に化粧掛け乾燥後、すぐに釉薬が掛けられます。

従来の化粧は、タイミング判断が必要な半生掛け、或いは化粧掛け後再素焼といった作業が必要な場合があり、多くの失敗や工程のわずらわしさがありました。
この色化粧は、素焼素地に釉薬感覚で化粧掛けを行い、乾燥後釉薬を掛けてそのまま本焼が出来ます。


■水分の引いた化粧に掻取りが施せます。

化粧掛けの終わった作品に、掻取り技法が施せます。
水分が抜けて半乾燥状態から様々な掻取り技法による彩飾が施せます。


■うずら化粧同士の重ねがけが出来ます。

うずら化粧同士で2重3重の重ね掛けができます。
素焼素地に施したうずら化粧乾燥後に別のうずら化粧を施す事ができます。
通常では化粧浮きが起こり困難を要する技法が、簡単に行えます。


■酸化、還元炎で安定した発色が得られます。

粘土の種類を問わず、酸化、還元で安定した発色が得られます。
焼成温度も、1160℃から1250℃までと幅広く用いる事が出来ます。


製作例
すぐに作業できる密閉バケツ容器入りです。
(広口容器ですので、すぐに作業に取り掛かれます。)
色見本
※B-101 B-102 B-103 B-104 B-105
B-106 B-107 B-108 B-109 B-110
B-111 ※B-112 ※B-113 B-114 ※B-115
素地 A-31古信楽土(荒)を使用 1250℃ 還元焼成
(※印の見本は、焼成の影響を受け色目が変化する場合があります。)
品番 呈色 入り数
B-101 2500mL
B-102 2500mL
B-103 2500mL
B-104 2500mL
B-105 赤紫 2500mL
B-106 黄緑 2500mL
B-107 2500mL
B-108 2500mL
品番 呈色 入り数
B-109 2500mL
B-110 2500mL
B-111 青紫 2500mL
B-112 赤茶 2500mL
B-113 2500mL
B-114 2500mL
B-115 2500mL